未来の相棒
夏祭りのない静かな7月。
なかなかしつこい梅雨の季節。
雨とセミの鳴き声を交互で聞くような
ある意味賑やかなこの頃。
ようやく夏の気配が近づいてきたように感じますが、
いよいよ秋物の入荷が少しずつ始まりました。
夏物と並行して、まずはこちらのご紹介から。
ゴーシュ
カツラギワイドパンツ ¥24,000+tax
white・beige・light blue・navy・black
5年ほど前、「太すぎる」という声を多くいただく中、
オシャレに対して敏感な方たちを中心に広まっていったこちらのパンツ。
今はまったく「太すぎる」とは思わないところも、ファッションの面白さです。
常に変化を続けるファッションの中で、
このカツラギワイドパンツは、一切の変化をせず、
同じファッションの中に居続けました。
その時々で、ファッションとしての評価は変わるものの、
ずっと在り続け、安心してお勧めできるもの。
5年ほどの歳月の中で、このパンツがトレンドから
そのような存在に変わっていく様を見てきました。
今年も定番として、たくさんの方にお勧めしたいパンツです。
white
まず「カツラギワイド」の「カツラギ」が商品名ではなく、
素材の名前であることをお伝えします。
もう何度もお話ししていますので簡潔に。
「チノ」や「バーバリィクロス」、「ウェストポイント」や
「ウェザークロス」が生地の名前であるように、「カツラギ」と
いう名前の生地が存在します。
チノは単糸ですので薄手のコットンの綾織りで、ほぼ通年の生地。
カツラギは双糸の綾織りでチノよりやや肉厚な通年の生地です。
ウェストはゴムと内側にひもがあります。
同じデザインで、小さいほうが前ポケット。
大きいほうがヒップポケットです。
ボタン付きのフラップポケットは、ミリタリーパンツや
ワークパンツには見られますが、シルエットのきれいな
女性用のワイドパンツには珍しく、このパンツの大きな
特徴と言えるデザインです。
トップスもゴーシュのリネンのブラウスです。
beige
前回、一番人気であった薄めのベージュです。
長袖のシャツに合わせて秋っぽく。
light blue
155cmの妻は、たいてい一回ロールアップして
折り曲げて履いています。
靴やトップスのバランスで、どちらでもかっこよく
履いていただけます。
ライトブルーは、ややグレーッシュなライトブルーです。
冬の濃色のコートなどとも相性抜群です。
navy
ブラックに近い、ダークネイビーです。
黒と同じくかっこいい印象で履けるコットンパンツです。
トップスはカットソーですが、足元は革靴で
きちっと感を出してみました。
black
ブラックはサマーニットにベルベットの
ストラップシューズで少しかしこまった感覚で。
靴によっても印象の変わるパンツです。
5年前、「太すぎる」とまで言われたパンツを今見ると、
誰もそのようには感じないと思います。
それがファッションの変化だと思うのですが、
その中にあって、変わらずに長く愛され続けるものが一部出てきます。
それはシンプルなものとは限らないということを、
カツラギワイドが登場した時のことを思うと証明してくれています。
我々のような小さなお店は、大きなトレンドに流されないように、
常にそのような存在に目を向けていたいと思います。
そういうものは必ずと言って良いほど、
「今の自分には難しい」と感じるものの中に潜んでいます。
「難しい」けど気になり続けたら、気にし続けてみましょう。
将来の相棒になるかもしれませんよ。