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式典〜shikiten2023〜

式典の装いを考えた時、戸惑いと楽しみが入り混じり、どちらかというと戸惑いの方が上回る人が多いのかもしれません。子供の入園や入学も、何度も経験するうちに「こんな感じで大丈夫」という自信やいい感じの開き直りが出てきますが、初めは「何着たらいい?」ってなりますね。

annabelleで式典フェアを開催するようになったきっかけは、まさにお客様からのそういった相談が始まりでした。今まではカジュアル中心で着られるものしか展示会でも見ていませんでしたが、なんとなく式典というものを意識して展示会を見ていくようになったのが2016年あたりで、その2年後から式典フェアは始まりました。

今年で6回目となる式典フェアの装飾は、今までで最も潔く、僕と妻は過去一番で好きな装飾でした。サルオガセというチイ類の植物を贅沢に使用した自然に包み込まれるような演出のあるシンプルな装飾です。今までのものと比較すると派手さはないのですが、今までで一番居心地が良く、安心感に包まれるような心境に至ります。

日本の標高1000m以上の場所でも、一部の限られた条件を満たす場所にしか生息しないどこか神秘的な面持ちのある植物です。一緒に置かれた西別府作品「モリノオクリモノ」と相まって、心地の良い空間となっております。

annabelleでご紹介する式典のお洋服は、「NO CONTROL AIR」というブランドのものが中心で、毎回10種類ほどをご用意して、組み合わせでご提案をしてきました。今シーズンもたくさんご用意をいたしましたが、少しこちらも戸惑いがあったのは、今まで定番で続けてきた「フォーマル素材」の生地が、現在メーカーにあるものを最後に今後は生産が終了してしまうということでした。糸商社がアパレル部門から撤退したことが理由ですので、どうしようもありません。

ですので、annabelleの式典フェアで、今までの素材をご紹介できるのは今回が最後となります。パンツだけ以前に購入して、いずれジャケットも、、と思っていた方や、ワンピースも欲しかったなど、買い足しを考えていたお客様はぜひ今回ご覧ください。まずはラインナップを商品写真でご覧いただきながら、式典の装いで迷うことが多いポイントをお客様からの質問を思い起こしながら書いていきたいと思います。

<ワンピース>
1、NO CONTROL AIR ウェストギャザー切り替えワンピース(新型)¥36,850(税込)

小さなクルーネックでギャザーの切り替えがあり、よりいつも通りの延長として式典を迎えられるワンピースではないでしょうか。ちなみに、昨年まで長く定番として続いたVネックのウェストギャザーワンピースは生産が終了いたしました。その代わりとしてブランド側が新作で出していたのがこちらです。

お色は昨年から引き続き、Moon Grey、Navy、Blackの3色展開で、NO CONTROL AIRのフォーマル素材は全モデル共通の3色展開です。

皆さんが迷われているポイントの一つは、色合いです。例えば「卒業式と入学式って変えた方がいいんですか?」という質問は結構たくさんいただきます。答えは、変えた方が良いと思います。経験のある人は「うんうん」と共感できると思うのですが、卒業式は皆さんブラック、ネイビー、ダークグレーでほぼ統一されています。明るい色を着ている方はあまりいらっしゃらないように感じます。ですので、明るい色は入学式や入園式、または結婚式やその2次会などが想定されます。ですので、「卒業、入学を兼ねたい」というのが一番のポイントになる方には、ネイビーかブラックをお勧めしています。

こちらがネイビーです。ムーングレーに比べるととても落ち着いた雰囲気で、ワンピースだけご試着されると寂しく感じられる方も大勢いらっしゃいます。ここからブローチとレースのネックレスを外したところを想像するとどうでしょう?実際に見るとすごく良くわかるのですが、式典ぽさが薄れます。アクセサリーはマストです。

こちらがブラックです。こちらはJEUJYEIのターバンレースを被って、ブローチをつけています。シックで華やかな感じを目指すとこのようになります。卒業シーンと入学シーンを兼用する場合、ネイビーかブラックで、例えば入学シーンだけブローチを足すとか、もしくはブローチやアクセサリーを入れ替えるとか。それが良いのではないかと思います。色はお好みになりますが、ブラックは喪服も兼ねることが出来ますので、そこを意識される方はブラックが良いのかと思います。

ちなみにこちらが上からジャケットを着た喪服スタイルです。同じワンピース?と思うほど印象は違いますが、同じです。ブラックは持っていると後々、幅広く使えるということは確かです。

そしてもう一つよくされる質問は、「ワンピースだけじゃ寒いですよね?」ということ。これは正直なところ年度によって違うことが多いようです。僕ら夫婦の卒業式は記憶する限り「寒い」という印象で、ジャケットなしはあり得ませんが、人によっては「ぜんぜん要らなかった」というお客様もいらっしゃいます。3月の上旬か下旬でもずいぶん違いますからね。

ネイビーに同素材のジャケットを着たらこうなります。一重のジャケットで、普段や通勤用にも使えるということで、昨年から好評をいただいております。

ムーングレーではこうなります。この色で卒業式はないと思いますので、こちらはこれから入園を考えてらっしゃる方や、以前にネイビーやブラックは購入したので今後のためにバリエーションをつけたい方、もしくは目的が結婚式などでハレの装いを探されている方などは良いと思います。

2、NO CONTROL AIR コンパクトジャケット ¥30,250(税込)

先ほどから上に着ているジャケットはこちらのもの。こちらもワンピース同様に3色展開です。

フロントは一つ大きめなホックがあり、裏地のない一重のジャケットですので、デザインもあってカーディガン見たいな感覚で着ていただけるジャケットかと思います。

フォーマルジャケットとしては珍しいサイドシームポケットです。ブルゾンみたいですね。

袖口の小さな刻みは、NO CONTROL AIRのシンボル的なよく見るディテールです。

こちらのジャケットは、「今あるお洋服を生かして乗り切りたい」という方にも好評です。ボトムスのパンツは昨年も人気でしたマカロニポリエステルのワイドテーパーパンツです。正直申し上げて、フォーマルとは関係のない素材、商品なのですが、アナベルでは式典の装いとしても普段着としても提案しているところです。素材に少し光沢感がありますので、小物次第で全く問題なく華やかに式典へ臨んでいただけます。あるものを生かす場合、小物やアクセサリーはとても重要です。

こちらも普段は日常着として提案しているSUSURIのバルーンマーチスカートです。コットン100%でシワ感もある素材ですが、捻りのあるバルーン仕立ては華やかさを持っていますので、ジャケットや小物使いでこちらも式典シーンで使えるスタイリングになると思います。

「本来はカジュアルなお洋服を式典に」という観点では、こちらがその際たるところです。ボトムスは先程のSUSURIバルーンマーチスカートの色違いでブラックです。そしてトップスは後ほどご紹介しますがHAVERSACKのシュリンク素材のボレロです。張り感と光沢があり、このようなボレロデザインでしたので、アナベル的には「式典で使える」と思ってバイイングした商品です。普段着として気に入った方にとってはお得感満載です。

ちなみにこちらがパンツスタイルです。先ほども登場したマカロニワイドテーパーパンツのブラックです。普通にコットンのワイドパンツなどに合わせても素敵なのです。

次にご紹介したいのはこちらのワンピースです。

3、NO CONTROL AIR マカロニAラインワンピース ¥29,700(税込)

先ほどから登場しているマカロニポリエステルのワイドテーパーパンツと同じ素材のワンピースです。形は長年ブランドの定番で扱ってきたフォーマルAラインワンピースと同じデザインです。しっかり長いワンピースで、光沢感も程よくありますので、これにお好みのトップスを合わせるという組み合わせもお勧めしています。

一枚で着るとこのようになります。3月には寒い7分袖ですので、一枚で着れば夏場にも十分使えます。卒業式、入学式シーズンはジャケットを合わせてお勧めしています。

エクリュにネイビーの先程のジャケットを合わせるとこのように。これなら入学、卒業シーンでも問題なくお使い頂けると思います。

こちらがホワイトです。5月あたりから夏、秋にかけて結婚式に出席する方や、お仕事で華やかな服装が必要な方にお勧めです。真っ白でないところも良いところです。

こちらはホワイトの上から、今までずっと販売し続けている定番のジャケットをきた感じです。着丈が標準的なジャケットで、オーソドックスですのでワンピースやスカートに合わせる場合、短い丈のものには似合いません。このくらいの丈感で合わせていただければ最良かと思います。

こちらがマカロニAラインワンピースのブラックです。ブラックですが、「スミクロ」「チャコール」と言っても差し支えないお色かと思います。

こちらは裾にゴムの入ったブルゾンのような羽織ジャケットを着てフォーマル感を出してみました。もちろん、先ほどもご紹介していたコンパクトジャケットの方を合わせても素敵ですし、同じく先ほども登場したこのボレロを合わせても素敵です。

4、HAVERSACK シュリンクボレロ ¥30,800(税込)

触ると少しシャリシャリとした感触もあり、しっとりとした光沢感のある素材です。リネンが半分で残りの半分はコットンとポリエステルです。塩縮加工を施したシワシワ感ですのでこれは着ていってもこのままです。素材に柔らかさは出てきます。

色はゴールドとネイビーの2色展開。

マカロニAラインワンピースに合わせるとこのように。ジャケットだと少し物足りなさを感じてしまう方や、今のところ実は普段着で購入されている方ばかりですので、気になった方は普段着でぜひご検討ください。

5、NO CONTROL AIR フォーマルAラインワンピース ¥29,700(税込)

こちらはご紹介してなくなったら申し訳ないのですが、昨年で生産終了したワンピースです。先程のマカロニAラインワンピースと同型で、7分袖となります。色もこちらのムーングレーが数点あるだけとなります。ちなみにこのワンピースの後継モデルは、5分袖になっておりました。この季節の式典には扱いにくかったので、アナベルではお取り扱いをしませんでした。

こちらがフォーマルAラインワンピースのムーングレーを一枚で着た場合。やはり3月、4月の式典にはジャケットはあったほうが良いかと思います。ワンピースとジャケットでおよそ6万円ほどのご予算です。先ほどから申し上げている通り、ボトムスやワンピースは何かある、という方はジャケットだけでもあると便利ですよ。

ワンピースは以上にありますので、ここからはボトムスのご紹介です。

6、NO CONTROL AIR フォーマルキュロット ¥21,450(税込)

こちらも長く定番で取り扱ってきたキュロットパンツですが、今年からメーカーのラインナップに無くなりました。オーダーもしておりませんので色展開や在庫も少し他と異なります。上のグレーはアッシュグレーという以前展開していたお色で、現在のムーングレーとは異なります。下はネイビーです。ブラックはございません。

こちらは昨年の写真になりますので、トップスのジャケットはございませんが、イメージはしていただけると思います。このようにセットアップやスーツではなく、異素材で組み合わせる場合のコツは、まず素材感の全く違う相手を選ぶこと。そして、色は同系色にすること。この2つを満たすと、小物さえあればスタイリングが出来上がります。ぜひ参考にしてみてください。この場合、下のフォーマル素材はサラサラで柔らかい素材に対し、ジャケットはしっかりした張り感のある光沢素材です。そして同系色。

ネイビーです。このパンツは横から見た感じもかっこよくてお気に入りでした。短めなワイドパンツのようにも見える。ガウチョみたいな印象です。コットンやリネンのしっかりめのジャケットをお持ちの方で、それを生かしたい人はこういったパンツを単品で考えるのもありかと思います。

7、NO CONTROL AIR 2タックテーパーパンツ ¥25,300(税込)

一昨年登場して、現在の中心的存在のパンツです。太からず、細からず。太いのが好きな方も細いのが好みの方も満足いただける程よくゆとりのあるシルエットです。

こちらが何度も登場しているコンパクトジャケットとのセットアップです。インナーには先ほどから私物の綺麗目なカットソーを着て、上からレースのネックレスをつけている感じです。カジュアルすぎなければ、中はカットソーやニットでも良いと思いますよ。お色はこちらも同じく3色展開です。

8、NO CONTROL AIR ギャザーワイドパンツ ¥26,400(税込)

採寸ではかなり太めですが、穿いていただくと素材がしなやかなこともあって、ドレープしてそこまで太くは見えません。でも、普段からワイドパンツを穿かれない方にはお勧めできない太さとボリューム感です。僕個人的には、自分でメンズを穿いていることもあって、とてもお勧めのパンツです。

ウェストに細かなギャザーがたくさん入るデザインで、素材によっては膨らみが気になりそうですが、しなやかな生地もあってとても気に入っているデザインです。こちらも式典開始当初からもう6年連続でお取り扱いをしているパンツです。メーカでも生産し続けています。NO CONTROL AIRらしいパンツですね。

トップスのジャケットはオーソドックスな定番ジャケットです。唯一の裏地付き。ちなみに僕は娘と息子の入園から高校入学の現在に至るまで、このセットアップのネイビーで過ごしてまいりました。妻は楽しそうに色々着ていましたが、、。女性のパンツスタイルもかっこいいのでぜひ候補に。

9、NO CONTROL AIR フォーマルスカート ¥25,850(税込)

ウェスト直下にはタックが入りますが、プリーツスカートのようなプレスはなく、ギャザーのドレープかのような柔らかい落ち感が素敵なスカートです。ワンピースとの1番の違いは、シャツ&スカートやブラウス&スカートのようなスタイリングでもちゃんと感が出ることではないでしょうか。ワンピースほど気張りたくないときや合わせたいブラウスがある時には良いでしょう。5月以降は温かくなり、シャツ一枚でちょうど良い季節です。その時期の学校の行事や仕事着としても活躍しそうです。

こちらもこの3色展開です。

ムーングレーとブラックは、コンパクトジャケットに合わせています。このセットアップやパンツのセットアップに期待できるのは、それぞれ別なところで活躍するのではないか?ということです。パンツやキュロットもそうですが、ブラウスやシャツとのワンツーコーデで使える生活環境にある人にはワンピースよりお得感がありますね。普段からワイドパンツを穿くような人ですと、ギャザーワイドパンツに普通のTシャツを着ただけでとてもかっこいい夏のスタイリングになりますから。セパレートはジャケットも用意しなきゃ、、と思うかもしれませんが、ワンピースでも3月は寒いのでジャケットは一つあったほうが便利です。

10、NO CONTROL AIR フォーマル定番ジャケット ¥39,050(税込)

こちらももう何年も定番で販売し続けているジャケットです。先ほども書いた通り、僕自身はこのネイビーをもう7年ほど着続けています。袖丈が短いのが特徴ですので、そこは好みになります。普段からノーコンのシャツやブラウスを着ていただいている方はさほど気にならないかと思いますが、初めての方は妻が着用している写真をよくご覧ください。コンパクトジャケットの方が少しだけ袖は長くなっておりますし、肘下はゆったりしています。しかし裏地付きでパットも入っていますので、こちらの方がキチンと感は出ます。

総裏です。

留めは同じく大きめなスナップボタンです。

左側に山形のポケットが一つ。僕はスマホを入れたりカードケースを入れたりしています。

ワンピース、スカート、パンツ、いずれもよく似合いますが、一番最初にご紹介したワンピースは、長袖で袖口にゴムが入っておりますので、体型によってはコンパクトジャケットの合わせの方がよく見える場合があります。気になる方はご相談ください。

11、ゴーシュ ストレッチブラックワイドパンツ

12、ゴーシュ ストレッチブラックジャケット

最後はゴーシュのセットアップです。こちらはNO CONTROL AIRほどの汎用性はありませんが、ゴーシュファンにはたまらない、ずっと着続けたいブラックフォーマルではないでしょうか。素材もデザインも毎年大きくは変わりません。生地のナチュラルストレッチが心地よいセットアップです。

晴やかな日には小物やアクセサリーで彩って、喪服で使用することもできるブラックのセットアップです。もちろんそれぞれで販売していますので、どちらかだけでも大丈夫です。

さまざまなスタイリングとともに今回の商品をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?参考になりますと嬉しいです。こういったフォーマル商品は、結局一緒にセットで買っておくと後々長く買わなくて済むので、お気に入りの上下をお勧めしていますが、あとは好みや予算の問題もありますね。好みはどうにもなりませんが、予算を少なくする方法は先ほども少し触れたところです。ボトムスかトップスで使えそうなものがないかをもう一度考えて、あれば使う。もしくはワンピースのみで切り抜ける。そのどちらかであれば3万円台で収まります。色々と組み合わせを想像しながら、ゆっくりとご覧ください。

また、本日は「花屋西別府商店」のブローチ作品と「JEUJYEI」のレース作品も合わせて通信販売ページにアップいたします。一部のお洋服の掲載が間に合っておりませんが、ブログで見て気になったものがございましたらお問い合わせください。よろしくお願いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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