THOMAS MASON
先日開催したklauseのセミオーダー会では、男性のお客様も含めてたくさんのお客様にオーダーをいただいて、我々もデザイナーも驚いております。ありがとうございました。ご来店いただいた皆様はご承知の通り、すぐにお持ち帰りができる商品をアナベル別注としていくつかご用意をしておりました。2月が始まったばかりで、例年ならお花見が終わったあたりでようやく上着を脱ぐか脱がないか。そんな寒い春先からも長く着ていただける素材を中心に、まずは3素材のご紹介をしたいと思います。今日はシャツ生地メーカーとしてはまさに世界屈指の名門ファブリックブランド、THOMAS MASON(トーマス・メイソン)の生地を用いたシャツをご紹介します。

klause(クロイゼ) THOMAS MASONバンドカラーシャツ ¥29,700(税込)
THOMAS MASONは名前くらい聞いたことがあるという人も多いかもしれません。そのくらい有名で歴史のある生地メーカーです。僕が洋服業界で働き始めた頃は英国の生地メーカーでその歴史は200年を超えるものでした。何年かは正確に覚えておりませんが、近年イタリアのAlbini社(アルビニ)の傘下に入り、ブランドやアーカイブスもしっかり継承しているようです。僕もTHOMAS MASONの生地を使用したシャツは何枚も着てきましたが、本当に素晴らしいものばかりでした。これが基準になるとその後のシャツ選びがちょっと大変なくらい。もちろん、THOMAS MASONには数百ものアーカイブスがあるわけですから、それぞれにクウォリティも特徴も異なるわけです。今回の生地は100/2(100番の双糸)で平織りのブロードですから、とってもオーソドックスなものを選んでいます。通年で着用ができる、気を使い過ぎないしっかりさもある。お洗濯を繰り返す中で、さらにタッチが増してくる感触をぜひお楽しみいただきたい素材です。

デザインはklauseさんではお馴染みのバンドカラー。後ろ一つボタンのハイネックのようなバンドカラーは、上品さもあって昨年から式典シーズンやお仕事でも活躍するシャツとしてお勧めしています。

襟はしっかりと立体的に立ち上がってネックに綺麗に沿うように。

お店の接客でもよくお伝えしているのが袖付けの角度と着用した際の上品さ。身頃がゆったりとして、着丈も長めですので、パッと見てもっとナチュラル系のお洋服かと思うお客様も多かったのですが、着てみるとそうではないんですということを伝えながら購入していただいています。

そして縫製面では縫い目のピッチの細かさに驚きました。デザイナーが19世紀後半から20世紀前半に見られるアンティークやヴィンテージに魅せられ、その雰囲気を再現するために必要としているのがこの細かな運針なのだそうです。今はスパン糸といってポリエステルの丈夫な糸がありますから縫製が簡単にほつれることは少ないのですが、昔は縫製もすべて綿糸で行われていたため、ほつれを防ぐ意味で細かく縫うことが良い服の条件でもあった。だからその時代の雰囲気を纏いたいと思うと、ポリ糸であっても細かく縫うことが必要なのだと。雰囲気を醸す重要な要素なのです。もちろん、簡単ではありません。縫い目は広いほど楽に縫っていけます。しかし優劣でもないんです。トップメゾンの洋服でもゆったりした運針の洋服もあります。雰囲気をどう見せるかの重要な部分でもあるので、デザイン要素の一つだと言えるのではないでしょうか。

klauseさんのシャツに共通したディテールとして、袖口が絞れるというのが見られます。僕も何年もklauseのシャツを着てきて、今時期のように上から重ね着をする季節にはけっこう閉じていることが多いです。だいたい閉じています。その方が袖口がスッキリする。そして温かくなるにつれて、ボタンを外してラフに着ます。ちょっと長い設定なので、少し捲りながら着ています。

NO CONTROL AIRのドレープカルゼのパンツに合わせて綺麗めなカジュアルスタイルです。スニーカーとかでもかっこいい。

まっすぐでやや長めの筒袖は、まっすぐ下に下ろした際に少しフレアがかって見えるのが特徴で、僕のお気に入りポイントの一つです。

アクセサリーやバッグを変えて式典らしい雰囲気でも活躍します。

上からジャケットをセットアップで合わせて。

この白は、オフホワイトではなくて蛍光の白。だから式典や綺麗目にも使いやすく、やっぱり色落ちしたデニムとの相性が抜群です。オフホワイトの方が馴染みはするんですが、蛍光ホワイトはハッとします。

袖を捲って初夏から梅雨明けくらいまでは着てください。

本来もう一色チョコブラウンがあったのですが、展示期間中に完売となりました。再入荷の予定は今のところありません。

klause THOMAS MASONヘンリーネックシャツ ¥27,500(税込)チョコブラウン
もう一色はこんな色でした。こちらのヘンリーネックはまだ2色ともございます。ヘンリーネックは名前の通り、カットソーに見られるネックデザインをシャツ生地で表現したデザインです。ネックに丸みがしっかりあるのが素敵なんです。着用した際にネック周りが綺麗に見える。また一つボタンがアクセサリーみたいだとも言われます。長年人気のデザインの一つです。

シンプルですが、存在感も特徴もしっかり出ていると思います。

ホワイトとチョコブラウンの二色展開です。

ゴーシュの昨シーズンのライトベージュのパンツに合わせてみると、シャツの白さが際立ちます。

ストールでワンポイント作るのもいい。(ストールは私物)

タックインもお勧めです。

どんなボトムスにもだいたい似合ってくれます。

上からフカフカの春物ジャケットを合わせて。真っ白コーデ。

昨日ご紹介したSUSURIのパンツに合わせて綺麗目ながらリラックス感を出した大人っぽいスタイリングに。

タックインするとまた違う感じで楽しめる。

上から何を合わせるかでも全然変わります。

klause THOMAS MASONボートネックシャツ ¥27,500(税込) チョコブラウン
最後はこの形。昨年最もオーソドックスなクルーネックの代わりにアナベルでセレクトし始めて好評を頂いているボートネック。クルーネックが広過ぎるといった意見を頂いてお取り扱いを始めて、クルーネックのファンにも好評なので、クルーネックの代わりに最近アナベルで固定されつつある定番デザインです。

そして先にご紹介した2つと異なる点は、袖口の絞りデザイン。ボタン位置が袖口から10cmの位置にある。見返しもあって。ちょっとジャケットみたいで素敵です。

こちらもカットソーのボートネックのイメージをそのままに、シャツとしてデザインしています。

YUIのパンツに合わせてカジュアルに。ネックは広過ぎず狭過ぎず。

klauseのシャツの特徴の一つがこの着丈バランスだと思います。レディースはワンサイズなのですが、着丈がだいたいどれも69cm前後です。レディースのシャツブラウスは60cm前後のものが多いですから、なんとなくこのバランス自体に新鮮味を感じるのかもしれません。

タックインも多めにブラウジングが作れます。

HAVERSACKの膝タックパンツに合わせて。


上からこの春お勧めのカーディガンを羽織った感じ。カーディガンはArtepoveraのリメイクです。けっこう気合のオーダーをしているので、来たお客様みんなにお勧めしています。妻は白を、横ヤンはキナリを、僕は着れませんでした。。残念。通販でのご紹介はもうちょっと先になりそうです。
まずは本日、THOMAS MASON(トーマス・メイソン)の生地を使用した3型のシャツをご紹介いたしました。アナベル的に立ち上がりの式典を含めた着こなしに使える生地として、あと2種類ご用意しています。綾織のリネンと、ウォッシャブルシルクです。その2つはまた明日ご紹介しようと思います。
先日開催したセミオーダー会は、僕にとっても楽しい経験でした。前職でメンズアパレルに勤務していた際、全国のたくさんのお店でシャツのセミオーダー会をやって回っていたことを思い出しました。都心では新宿伊勢丹や二子玉川の高島屋でもやったことがあるので、実はお会いしたことがある人もいらっしゃるかもしれませんね。オーダーする方も受注する方も、程よい緊張感があって楽しいのがセミオーダーです。オーダーをしてくれた皆様は、待ち時間も出来上がりを想像して今しばらくお待ちください。