セットアップ
ここ数年、自分の中でブームであり続けることの一つが「セットアップ」です。この冬も2つのセットアップを交互に着ることを軸にして過ごしてまいりました。自分のワードローブで冬にお気に入りのセットアップは、FIRMUMのツイードとASEEDONCLOUDのツイード。いずれもツイードです。そしてこれから始まる春夏のお気に入りのセットアップは、SUSURIのリネンシャンブレーのもの。もう3年ほど前のものですが、去年も着過ぎて自制するほどよく手に取りました。
今日ご紹介するのは、そのお気に入りで僕が何年も着ているジャケットの袖を外したかのようなおしゃれなベストと同素材のパンツのセットアップです。

SUSURI フォックスパンツ ¥55,000(税込) ベージュ
以前にもベルト付きのワイドパンツをいくつか作っているSUSURI。今回は裾タブとボタンで少し絞れるようになったワイドパンツです。フルレングスで、少し長めの設定でしたのでアナベルではサイズ0だけをセレクトしています。小さい方のサイズですが、身長155cmの妻で6cmのヒールを履いてちょうどいいくらいのレングスです。

ベルトは共布でとても長いのが特徴です。垂らすのもいいし、ループに通して見えないようにしてもいい。

素材は表情のあるツイル素材で、わずかな色の違いのある糸を織り上げたシャンブレー調の生地。清涼感があって春先3月あたりから初夏、夏まで着用できるような素材感。

フロントはボタンです。

裾は少し絞れます。これはシルエットに変化を出すこともありますが、裾が擦るかどうかギリギリの方は、絞ることで剃らなくなるという利点もある。155cmだとまさにそう。

6cmのヒールを履いてギリギリだと思っていた裾が、絞ることでカッコよく、尚且つフラットなシューズでも擦らずに穿ける。

背面にはパッチのヒップポケットが2つ。角丸の大きめなパッチポケットはあらためて聞いたことはないけどSUSURIさんの洋服に多いデザインですのできっとデザイナーの齋藤さんが好きなのでしょう。そういう細かいところにどんどん、年々らしさが蓄積されて、ネームを見なくてもSUSURIかな?なんてわかるようになる。

カラーは濃色のブラックのようなチャコールとベージュの二色展開。

SUSURI クリケットベスト ¥55,000(税込) ベージュ
もう一つはこのベストです。展示会場では妻がチャコールのセットをノースリーブで試着して、それがカッコ良くて盛り上がりました。妻はよく「何でも似合う」と褒めていただくことが多いのですが、実はテーラードジャケットがとっても苦手です。ノーカラーは着るのですが、襟付きのテーラードJKはおそらく所持したことがないのではないでしょうか。僕は好きなので、展示会では試着などもお願いしたりするのですが、常に顔が引き攣っています。でも不思議ですよね。袖が取れただけなのに、、これはめっちゃ嬉しそうな顔で試着していました。

いわゆるセミピークドラペルと言われる襟のデザインで、丸みが強いので少しショールカラーの変形のようにも見えてきます。

襟を立てて着ることもできるのが大きな特徴です。僕はこれも大好き。自分でジャケットを選ぶときは、これができるものを選びます。テーラー型のコートなどでは防寒も兼ねて良いデザインです。

アームホールは結構大きいベストで、ノースリーブで着る場合は脇のホールド感のあるキャミソールやタンクトップを合わせるといいでしょう。

ウェストはタックで大きく絞ったデザインです。そしてポケットはこちらも角丸です。

背面もタック。このウェストをマークするようなタックの絞りが着用で効いてきます。小柄な人もすらっと見える洋服です。

一番上まで留めて、インナーはふんわり袖のブラウスを合わせて。コサージュやブローチを付けると、4月の入学式などには活躍しそうなコーディネートが完成します。

ブラウスだけで綺麗めなカジュアルを楽しんでもいい。

klauseのブラウスをラフに合わせたらカジュアルなスタイリングも。

せっかくのベルトを見せるタックインコーデもお勧めです。

上からこんなコートを着たらスタイリング全体の印象はガラリと変わる。

タックインスタイルでは長いベルトが結構アクセントとして効いています。

この三角タブであることで、ボタンを隠すこともできてスポーティーな印象もワークな印象もない。不思議なおしゃれさを放つ裾絞りです。

チャコールはショート丈のブラウスに合わせて。(ブラウスは完売)

155cmだと微妙に擦ってしまうので、撮影ではヒールを使わせてもらいました。もうちょっとだけ背が高いと、タブで絞らなくても擦らないで済みそうです。

こちらもコサージュを付けて式典スタイルに。

襟を返してジャケットぽく着てもいい。本当に不思議ですが、、なんで袖が付いただけで急に苦手な感じになるんでしょう?「いつか私にも似合うジャケットが現れるかもしれない」と言いながら、展示会で試着し続けてはいますが、今だに買うに至るジャケットがありません。

前を外してラフな雰囲気で。ベストでのセットアップは自身ではまだ経験がありませんが、やってみたら素敵でした。
20代半ばくらいの頃、少しだけブランド服を買っていた時期がありました。勤務先の近くだったこともあって、渋谷西武にはよく行っていた。90年代はアメカジやアウトドアスタイルが全盛で、ブランドファッションにはあまり興味を持っていなかったけど、当時からパッカリングでなんだかクタクタしたウールのセットアップを作っていたギャルソンのセットアップを見て感化され、なんか買えるかっこいいセットアップはないかと探した結果、当時2つのセットアップを買いました。一つは当時たぶん出始めたばかりの「Scye(サイ)」というブランドのもの。エドウィンがカーハートで使用していた生地を使った立体裁断のセットアップ。もう一つは全身がジップで塞がるデザインのネペンテスのオリジナル。しかもコーデュロイ。思い返してみると、昔からセットアップに興味は持っていた。何度味わってもやっぱりちょっとした特別感がセットアップにはある。来シーズンの展示会も始まりましたが、引き続きセットアップは気になる要素です。セットで買うことになるから高い買い物にはなるけれど、それだけ特別な気分で着ていただけることは間違いない。ぜひ皆さんもどこかのタイミングでトライしてみてはいかがでしょうか。