そろそろ秋分
興味本位で自分が生まれた年の9月の平均気温を調べてみましたら、「26.6℃」でした。昔もけっこう暑かったんだな、、と思いながら今年の今の所の平均気温を調べたら、「26.7℃」でした。52年遡っても同じなんですね。今年も秋分の日を迎えようとしており、「暑さ寒さも彼岸まで」という昔からお馴染みの言葉が頭をよぎります。最高気温が高い日もありますが、平均はほぼ同じです。そして確実に最低気温が下がり、朝晩は涼しくなってまいりました。過ごしやすい本格的な秋の始まりです。今日は昨年も好評だったFACTORYのカットソーをご紹介いたします。
FACTORY コットンサイドリブトレーナー ¥16,500(税込)
下から2番目のライトベージュのようなカラーは、制作段階で染色にムラが出た関係でオーダーのほとんどがキャンセルとなり、今回は完売となってしまいました。もちろんそのような事情ですので再入荷はございません。カラー展開は、ホワイト、チャコール、ブラックの3色展開となります。
こちらは今回展開のないベージュですが、ディテール写真をこのカラーで撮影した関係で、こちらにてご説明をさせていただきます。
ネックは着用するとしっかりゆとりのある、そして丸みのあるクルーネックです。
サイドリブ風の切り替えのあるドロップショルダーです。
リブは裾部分についております。ブラウジングをしながらも、リブのない部分はテンションがなく、総リブの裾の雰囲気とは明らかに異なります。
背面にはシャツヨークのような切り替えがあり、半分ラグランスリーブのようなデザインで、どなたでも楽に着ていただけるような肩周りです。
サイドだけにリブが付き、ブラウジングしているのがわかるでしょうか。ちょっとしたことですが、総リブとの違いは明確です。どちらが良いというわけではありませんが、このデザイン全体を眺めた際にはとても大きなポイントになっています。
カジュアルなパンツに合わせたら当然カジュアルになるわけですが、NO CONTROL AIRのポリエステルのモモヤマパンツに合わせることで、少し大人な雰囲気でコットンのトレーナーをスタイリングしてみました。
あえて以前にもスタイリングしたセットアップでのスタイリング。
こちらはチャコールをスカートに合わせて。スカートはHonneteのシャーリングチェックスカートで、ニュアンスのあるボリューム感がかっこいいスカートです。
シンプルにカジュアルに着る場合には、トップスだけのデザイン性で十分なスタイリングを作れますが、カジュアルからちょっと抜き出た感じのスタイリングを求める場合には、ボトムスとのマッチングが大事ではないでしょうか。
同系色でまとめても素敵ですが、こんなふうにコントラストをつけてもいい。特に季節の始まりはこのくらいやりたい気分いもなる。しっかりした生地のシャツコートはquitanのもの。
こちらは素直にカジュアルにまとめたコーディネート。
カジュアルながらブラウン系をブラックで締めることで大人な雰囲気を醸しています。
ボトムスは綿ポリでカジュアルな雰囲気ながら、横姿で最もボリュームを感じさせる少し変化のあるシルエットで、シンプルになりすぎないことも気に入っています。
東京近郊で暮らしていると、本当のところの季節感はめっぽう鈍っているように感じます。建物に入るとどこも涼しく冷房完備がされていて、電車の中は激寒です。一方で外に出るとアスファルトやビルが吸収した熱とボイラーによるヒートアイランド現象でものすごい熱気を感じます。日々のニュースの影響もあってか、、温暖化という言葉につられてか、1973年の9月の平均気温を見た時には少し目を疑った。ちなみに70年代の9月24日の渋谷の写真を見つけましたが、短パン半袖の人と長袖シャツくらいを着ている人が混ざっていますから、今と変わらないな。。という僕なりの結論。おしゃれを楽しみたい人はきっと50年前も秋らしく、季節感より自分の心地よさに素直な人は半袖短パンもあり得るのが9月なんだということは確かです。日々変化する季節を感じながら、気にしながら、そろそろ秋冬のお洋服をクローゼットの中心に据えてみてください。