脇役2025AW
とても長い時間をかけて固まりつつあるアナベルのご提案するインナーたち。インナーに対するこだわりは、もしかしたら大人になってからの特別なこだわりかもしれません。洋服が好きで買い続けていると生まれるのがインナーに対するわがままです。着心地やデザイン、色など様々な角度から皆さんそれぞれに色々と試しながら、試行錯誤されている印象です。リラクゼーションアイテムやお化粧品などを選ぶような感覚に、ファッションの好みも乗っかってきているのがインナーのゾーンなのかもしれません。今日はアナベルの秋冬では定着しつつある3種類のインナー系タートルをご紹介いたします。
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ゴーシュ コットンカシミアフライスタートル ¥13,750(税込)
インナーのお勧めで難しいのは、判断に時間がかかる点です。妻やスタッフはもちろん、最初にお取り扱いを始めるときは、購入してくれたお客様にも感想を聞いて、リピートするかどうかを判断しています。こちらのゴーシュのタートルは、今日ご紹介するタートルの中では一番取扱期間が長く、素材もデザインも変わらずにお勧めしている商品です。妻が所持しているものの中で、最も古いものはもう何年か数えていませんが、おそらく8年ほど前だと思います。そしてそのくらいが綺麗に着ていただける限界かもしれません。今はお下がりで娘が着ています。(多少のヨレなど気にしなければまだ全然着れる感じ)
折り返さないで素敵に着ていただける、そして綺麗に首にフィットするテンションもおすすめのポイントです。コットン90%、カシミア10%で、コットンはブランド超長綿として有名なスーピマコットンを用いていることもあり、キュッとしながらも優しいタッチのフライスであることが特徴です。着用すると伸びるのがフライス編みの特徴ですが、問題はお洗濯した際のキックバックの戻りです。伸びてすぐにダレてしまうと寂しいのですが、このフライスは、洗うとフィット感が戻ってくれます。そして結構な頻度で着ても5年、数着を回して緩やかに着回していただければ、相当年数着ていただけます。
裾、袖口はそれぞれ2本針で、ロックミシンをフラットに抑える仕様になっております。肌触りへの配慮ですね。
カットソーとしては袖の角度がついたデザインで、ジャケットやセーターだけでなく、ワンピースやシャツのインナーとしてもすっきりと着やすい設計です。
バックスタイルは極めてシンプル。
下から、ホワイト、ライトグレー、カーキ、ブラックの4色展開でのご紹介となります。メーカーからはネイビーも発売がありましたが、アナベルではセレクトしておりません。
インナーに着用しているのが私物のブラックで、もう4年目です。まだまだいける感じです。ちなみに我が家ではネットに入れて洗濯機でお洗濯していますが、完全に手洗いで行った場合、もっと長持ちすると思います。ちょっと大変ですが、やる価値はあると思います。
ピタッとしたフィット感を求める方にはゴーシュのコットンカシミアタートルをお勧めしています。
また例年のことですが、卒業、入学シーズンのフォーマルのインナーとして大活躍します。こちらの白も私物で何年か着ているものです。
CLOSELY コットンシルク変則テレコタートル ¥11,220(税込)
こちらもゴーシュほど長くはありませんがもう5年ほどアナベルの定番インナーとしておすすめし続けているタートルです。タンクトップとクルーネックの長袖は、もっと以前から広まっており、その同素材のタートルということで、お取り扱い後すぐに広まっている、こちらも人気のタートルです。ゴーシュと比較すると、フライスではなくテレコ編みですので、よりゆったりとしたフィット感が特徴です。見た目の通り袖口にゆとりがあり、ピタッとしないデザインです。
こちらのタートルは折り曲げてもこのままでも着ていただけて、ゴーシュよりも長めですので折り返さないとクシュクシュします。
後ろ側はフラットな3本針のロックミシンです。こちらも肌触りへの配慮。
肩線は後ろ気味。
CLOSELYの特徴はコットンシルクで、ウォッシャブルシルクが20%入っていることで、ゴーシュのカシミアのようにほんのり温かいという点です。冬に使った際も蒸れるようなこともなく、電車で暑すぎることにもならない。春先にも使いやすい素材感です。そしてもう一つのおすすめポイントは、僕は色だと思っています。CLOSELYの他の商品もそうでしたが、少し日本ブランドらしからぬ、インポートブランドのようなニュアンスの色展開が魅力です。
下から、シーソルト、オートミール、ライトグレー、ブラックインクの4色展開です。この写真が現物に忠実だと思いますので、着用よりもこちらを参考に色をご覧ください。シーソルトは明らかにホワイトとは異なる、まさにフランスの粗塩のような色です。オートミールはベージュよりもグレイッシュなまさにオートミールの色。グレーは少しだけ青みがある引き締まった印象のグレー。ブラックインクはその名の通り、インク、つまり青みのある柔らかいブラックです。この後に登場するNO CONTROL AIRのブラックとは対照的な優しい色合い。こちらもお洗濯でしっかりテンションが戻りますし、現状3年ほどは着続けています。シルクが入っていますがウォッシャブルですので、我が家ではネットに入れて手洗いモードで洗濯機でやっています。
オートミールを着用しています。折り返しなくクシュクシュっとさせて適当に着るのがアナベルでは好みです。テレコで、今回ご紹介の3種では一番透け感もありますので、これを1枚で着るかどうかは人それぞれです。ちなみにアナベルのお客様でも1枚で着ている方がいらっしゃいますが、少数です。妻も1枚では着ませんが、こんなふうに前を大きく開けてきたり、ジャケットや羽織のようなデザインの洋服に合わせる感じではよく使っています。
ゴーシュよりふわっとした感じが出るように感じます。手首もピタッとより、少しゆるりとした感じ。
これはライトグレーですが、こんな具合。
ゆったりとした絶妙なフィット感で、ほんのりと温かくネックは長めでクシュクシュとしています。ゴーシュとNO CONTROL AIRはフォーマルスタイルでもよく使っている一方で、CLOSELYのこれはカジュアルなスタイルでしか使っていません。(アナベルでは)少しウォーム感も出るので、ニットカーデガンなどをはじめとしたニット製品との相性は抜群です。
NO CONTROL AIR ベアフライスタートル ¥14,300(税込)
こちらのタートルは昨年初登場で、僕は今までバイイングしていなかったタートルです。妻の強めの要望により昨年からこの季節のインナーとしておすすめしているタートルです。「女性はこういうのも好きだよ」「ゴーシュとはサイズ感も違うから差別化できる」「私のような体型でも1枚で着る気になる」という理由で2年目のお取り扱いです。確かに妻はこれを買って以来、これを一番よく着ているような気がします。。
ゴーシュよりも少しクシュクシュっとする折り曲げないタートルです。テンセルとポリウレタンで、伸縮性がしっかりありますが、キツくないというのが特徴のようです。ゴーシュとCLOSELYの間くらいみたいです。
袖付けの角度はゴーシュと同じくらいですが、最もこれだけが異なる点は、伸縮性がある素材なのに、ピタッとしない大きめなシルエットだという点です。
下から、オフホワイト、ライトグレー、グレートップ、ブラックの4色展開です。
ピタッとしないでこんなドレープ感も出るタートルです。
タックインをしてブラウジングさせる余裕もある。たしかにお取り扱いをして感じたのは、「スタイリングに便利!」ゴーシュやCLOSELYが7割インナーであるのに対して、こちらは5割インナーです。アウターを脱いで1枚になっても大丈夫であることを前提にスタイリングができますし、きっと誰もがそう感じます。
バストが少しゆとりがありますが、ワンピースなどにも問題なく重ねられ、インナーとしての基本的な役割もしっかり果たします。
また、ネックと袖はゴーシュやCLOSELYと同じようにピタッとしているので、全体の見栄えは同じく最高です。こちらもゴーシュと同様にフォーマルシーンにもお使いいただける雰囲気です。実際に撮影で使用もしていましたが、はっきりゴーシュとの違いがわかるものがなかったので、ここでのご紹介は控えますね。
こちらが昨年の撮影で、ホワイト。
こちらがライトグレーです。はじめてご覧いただいた方には、「まずどれを買ったらいいか?」わかりませんよね。それは僕も答えを持ちませんが、今一度まとめてみます。
・ゴーシュコットンカシミアフライス
ほんのり温かいカシミア10%と贅沢な超長綿(スーピマ糸)の組み合わせで、ピタッとしたややしっかりしたフィット感が特徴です。しっかりインナーとしてピタッとしていて欲しい方や、痩せ型でこのくらいピタッとしたものを1枚でも着たいという方にはおすすめです。生地そのものは透け感も抑えられた素材で、一枚で着ている方も大勢いらっしゃいます。最もリピーターも多く、長く販売しています。
・CLOSELYコットンシルクテレコタートル
ウォッシャブルシルクが20%入った優しいタッチの素材感です。ゴーシュと比べるとフィット感もやさしく、ふんわりとしたタッチです。このタイプの洋服を1枚で着ることがない方、暑がりでウールの類が入っていない方が良い方などにおすすめです。アナベルでは4年ほどのお取り扱いで、素材そのものはタンクトップや長袖クルーネックなどでかなりのリピーターがいらっしゃいます。
・NO CONTROL AIRテンセルベアフライス
上の2つと異なり、化繊のベアフライスです。妻が着心地とサイズ感を気に入り、昨年からお取り扱いを始めました。まだリピーターなどのデータがなく、購入してくださった方がリピートしてくれるかどうかが現状不明ですが、妻はかなり気に入った模様です。写真でもお伝えした通り、インナーというよりは通常のカットソーとしてもジャケットやカーディガンの下にゆるりと着ていただけるのが良いところだと思います。3種類の中では最も幅広くスタイリングに使えるタートルかと思います。
本日は、この3種類のタートルに加えて、以下のゴーシュクルーネックフライスも同時に通販へアップいたします。
ゴーシュ コットンカシミアクルーネック ¥12,650(税込)
こちらも3年ほど前から定番的に扱い始めた、ゴーシュでは昔から展開している人気のクルーネックです。妻はバストがあるため、このようなピタッとしたカットソーを1枚で着ることを好みませんが、とてもすっきりとかっこよく着ていただいている方も大勢らっしゃいますので、ぜひ1枚で着ることも考えつつ、ご検討ください。
ネックは上品で小さなクルーネックです。ここまで小さな、そしてメンズっぽくないネックのTシャツもなかなかないので、小さなネックが好みの女性にはもの凄くおすすめです。探すとないネックです。
こちらもタートルと同じ4色展開です。
新色のカーキを着ています。
quitanの秋冬のパンツに合わせています。デニムにシンプルに合わせてもかっこいいですよ。CLOSELYとゴーシュは同素材でレギンスもありますので、そちらはまた後日のご紹介とさせてください。
インナーやそれに近い洋服はスタイリングの脇役で、ほとんど見えないような存在です。若い時はとにかく安く済ませたいと思ってしまっていた存在でした。でもある程度お洋服を着ていると、その大切さに気がつきます。上質な洋服をおしゃれに着たい人には、このくらい上質なインナーをお勧めしたい。脇役でスタイリングは変わります。