いい加減にラフ
僕が初めてこの洋服を着たのは
いつだったか?
思い出せないくらい昔。
20年以上前なことは確かだ。
当時高い洋服が買えなかった僕は
原宿のサンタモニカに行くたびに
色違いでこれを買っていた。
アメリカを代表するアンダーウェアーブランド。
「Miller」(ミラー)。 7分袖 ¥4,410(税込)
およそ80年、アンダーウェアーを専門に作り続けている。
今でもアメリカ製を貫いている。
ミラーと言えばこれです。
今では珍しくないが、パネルリブと呼ばれる編み方。
これを初めて世に送り出したのは「Miller」だ。
80年前にこれを考案して世に送り出し、
今でも同じものを作り続けている。
それだけですごいことだと思う。
60年代に素材開発は一気に進化を遂げる。
ナイロンをはじめ、さまざまな化繊が登場し、
着心地を追求した様々な洋服が生まれた。
めまぐるしく変化する洋服の業界で
変わらずに存在し続けることの難しいこと。
ものすごく勇気の必要なことだと思う。
決して最上質とは言い難い、いい加減にラフなこの服。
久しぶりに新品のMillerを目の前にして、
相変わらずだな、、、、とちょっとうれしい。