インドの彼方
数年前、インドでモノづくりのすべてを
完結させるブランドが始まった。
「maison de soil」(メゾンドソイル)
ネイビー ¥19,950(税込)
インドは、手仕事の宝庫だ。
コットンの栽培から手紡、手織り。
木版のハンドプリントに手刺繍。
言い始めたらきりがない。
インドの手仕事をファッションに生かすべく、
環境を整えるところからスタートして
今ではヨーロッパのセレクトにも進出する。
不均一で味のある木版のハンドプリント。
スタンプのように人が手で押していくため
ずれないように目印の意味でのハンドステッチ。
抜かずにデザインとして生かしている。
強度の必要な部分は当然ミシンを使う。
共布のかわいい包みボタン。
色違いでスミクロ。
裾は耳使い。
後ろも腰あたりまでピンタック。
以前の勤務先でもよくインドコットンは使っていた。
味があって好いのだが、買う時の条件がすごい。
生地に砂利が入っていても傷があっても穴があいていても
「ノークレームノーリターン」、、、絶対に返品交換できない。
しかし、環境の整っていないインドの生地では
それがいわば、常識だった。
そのハンドリングの難しさを知ってこのブランドを見ると、
相当な努力とハードワークが伺える。
しかも納期に厳しい日本のファションマーケットに
しっかりと合わせている。
フェミニンにとらえられがちなこのデザイン。
アナベルではブランドのイメージをくみ取り、
少しハードに、そしてクラシカルな着こなしを
お勧めしたい。