定番中の定番
前回お話しした「定番」。
僕の中では大雑把に2つの解釈がある。
一つは、パーソナルな定番。
もう一つは、代名詞にもなりうる、
絶対的ブランドが存在するもの。
たいてい2~3ブランドはあげられるのだが、
今日ご紹介する「キルトスカート」はどうだろう。。
もし、洋服屋100人に聞いたら、
ひょっとしたら、100人同じブランドをあげるかもしれない。
O’NIEL of dublin(オニールオブダブリン)
アイリッシュリネンキルトスカート ¥30,450(税込)
KHAKI
スコットランドやアイルランドの伝統的男性用衣装である
キルトスカートは、今現在もいくつかのファクトリーが存在するが、
現存する最も古いファクトリーがこの「O’NIEL of Dublin」。
1850年代中頃から、およそ160年以上にもわたり
この伝統衣装を作り続けている。
本来の伝統衣装は全てタータンチェックで、
家柄などを意味するのだが、こちらはアイリッシュリネンを
贅沢に使った、前面にもタックが入る日本の別注モデル。
確かにこのほうが日本のファッションに取り入れやすい。
本来感じるトラッドな印象が、いい意味で少しやわらぐ。
梅春らしい、落ち着きのあるブリックレッド。
端の断ち切りとレザーベルトは、キルトスカートの
目印のようなもの。
同じブランドでも、お値段は様々です。
¥16,000くらいから¥30,000くらいまで。
使用する生地、丈の長さ、プリーツの幅、分量などで
だいぶ変わってきます。
アナベルで扱うタイプは、高額の部類に入るかもしれません。
これからやってくる、「春先」を意識して、
コーディネートしてみました。
インナーには先日少しご紹介した、
HAVERSACKの太ストライプシャツ。
その上に、pyjama clothing knit のシャギーで
薄手で温かい、アンゴラのニット。
アナベルで扱うキルトスカートは、前と後ろ
両方にプリーツが入り、ざっくり洗いがかかっているため、
印象が少しふんわりするのが特徴です。
ストールは春先に活躍しそうな糸衣のLINEN混のカシミアストール。
鞄や靴できれいな色味をプラス。
merijakuuのコットンシルクのレッグウォーマーは、
こんな風にも活躍します。
ブリックレッドは、白いチュニックシャツをタックイン。
シャツ一枚では当然寒い春先、
アンティークの布地を使った個性的なベストで、
印象が変わります。
インナーやボトムスから徐々に春を意識し始める春先、、
秋口にご紹介した、コットンのコートや
糸衣のきれいな梳毛のカシミアは、ここでもう一度活躍します。
冬物と春物をまぜながら、少しづつ春を楽しみましょう。