annabelle

ベリーベリーワイド

お店を始める時、自分なりの表に出さないキャッチフレーズをたくさん書き出しました。懐かしいな。。店名を決めるためということもありましたが、中核になるブランドを吟味していく上で必要だと思ってやっていました。その中で一番最初に書き出して、今でもバイイングをする時の判断基準にしている言葉が、「シンプルは好き。当たり前は嫌い」というものです。これはたぶん、僕の洋服に対するあらゆる面からの心持ちです。洋服単体のデザインに対してもそうですし、スタイリングもそう。当たり前とか普通に感じすぎるとダメなんだけど、でもシンプルでいたい。そのために必要なことって何なんだろう?この言葉を書きながらそんなことをお店の準備をしながら考えていました。そんな中、まだアパレル業界で働き始めて5〜6年が経った頃、出張先の神戸のあるお店のウィンドウにぶら下っていたワンピースに目が釘付けになったことを思い出しました。当時、僕はメンズデザイナーのもとで働いていたので、レディースはお仕事的には管轄外だったのですが、そのワンピースの佇まいにかなり衝撃を受けたことは忘れません。そのワンピースがゴーシュでした。記憶が曖昧ですが、たぶん19年前だと思います。そんな衝撃を受けたブランドをお取り扱いすることができて、しかも開店からおよそ13年、共に歩むことが出来たのは本当に嬉しいことだと実感します。たぶん僕の前述した素朴な疑問の答えは、ゴーシュのモノ作りの中にあるようにずっと思っているのです。今日はそのゴーシュから、定番になりつつあるとにかく太いパンツのご紹介です。

<通信販売はこちら>

ゴーシュ スレンヘリンボーンベリーベリーワイドパンツ ¥34,100(税込)

こちらはホワイトですが、実は今回入荷分は完売してしまいました。昨年はホワイトがずいぶんゆっくりでしたが、わからないものです。しかしディテール写真はホワイトで撮影していますので、こちらでご紹介を進めます。

見ての通り、名前の通り(勝手に付けた名前です)、とにかく太いパンツです。なのですが、不思議と計測したサイズが疑わしくなるほどすっきり?スタイリッシュ?綺麗め?言葉が難しいのですが、単なるゆったりしたパンツにはまったく見えないことはたしかで、こんなに股上が深いデザインなのになぜだろう?と思えるほどかっこいい。

ウェストはゴムと紐です。

裾はダブル。

ヒップポケットはフラップ付きの片玉ポケットで、フラップは仕舞い込むことができるデザインです。

上から、ライトベージュ、カーキ、ブラックの3色が今回ご紹介するカラーです。ライトベージュは「未晒し」のいわゆるナチュラルと言ってもいいお色味です。ホワイトと同じ感覚で色合わせができるカラーではないでしょうか。

2番目がカーキで、こちらはゴーシュの特注カラーで、これが「スレン染色」という手法で染められたことからこの名前になっています。スレン染色は繊維の芯まで浸透して深く染まり、お洗濯や懸念劣化による変色、褪色がしずらいことが特徴です。色もとても絶妙で、少し柔らかい印象のあるなカーキベージュと言ったところでしょうか。

最後がブラックです。このデザインの良さが出やすいのはブラックではないか?と思えるようになってきて、前回はバイングしなかったブラックを今回は入れています。

ライトベージュはモノトーンにリメイクベスト。このスタイリングはコントラストをつけてモノトーンにしていますが、白やライトグレーでかためて、ワントーンにスタイリングするのもおすすめです。

カーキはデニムブルゾンに合わせて。正直、自分のいつもの感じを妻に当てはめてみた感じです。デニムとか白シャツや白Tee、パーカなど、カジュアルスタイルの代表的なトップスを大人っぽく着こなすのにおすすめのカラーです。

ちなみにこちらのさりげなくかっこいいトップスもゴーシュのもの。やっぱり、「シンプルは好き。当たり前は嫌い」を体現できているように感じます。

妻のおすすめ、ブラック。黒が好きな妻は最近オールブラックスタイルが増えています。とりわけこのスタイリングは、展示会の最中から想像していた「こんな格好したい!」をやってみた感じ。

ボリュームのある「かっこいいパンツ」に着丈の短い洋服を着るバランスがいいと想像していた。このカーディガンはそのイメージの筆頭にあったカーディガンでHAVERSACKのもの。妻はすでに購入済みで、冬服と混ぜ合わせて少し温かい日を狙って何度か着ています。このゴーシュのパンツは、ここまでではないにしろ、ショート丈のアウターや、ショート丈のインナーにコートを合わせるような高低差を出したスタイリングにカッコよくハマるパンツです。今季はスレンヘリンボーンのパンツはこの一択でセレクトしています。気になっていた方はお早めにどうぞ。

 

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