annabelle

共に歩こう~お手入れ

この2年間で、本当にたくさんの人の

もとへ旅立った、R.U. の靴たち。

すごくたくさんの方にリピートしていただいたり、、

嬉しいことに、お手紙やメールも戴いたりする。

たくさんの方たちが、R.U. の靴にご満足を

戴いているようだ。

店頭では、お手入れについてもお話しするのだが、

通信販売をご利用いただいているお客様には、

なかなか説明が行き届かず、、

あとから、メールでお問い合わせを多くいただくのが、

靴のお手入れ方法です。

今日は、R.U. に限らず、

靴全般に通用する、基本的な

お手入れ方法をお伝えいたします。

まずは、道具のご紹介です。

①リムーバー(クリーナー)汚れ落とし

②シューズクリーム(靴墨)無色

③豚毛ブラシ

④馬毛ブラシ

⑤小型丸ブラシ

⑥布(なんでもOK)

⑦フィニッシュクロス

裏はこんな感じ

ここまでが、基本的な道具の必要最低限です。

靴によって、あったらいいのはこちら。

⑧ハイポリッシュクリーム

こちらは、扱いが少しだけ難しいので、

慣れたら使うようにすればよいと思いますが、

目的としては、部分的な艶出しと、撥水効果。

芯材の入ったつま先やかかとに使うものです。

全部でこれだけ。

だいたい、これはいつもお店に置いてある、

必要最低限です。

僕が気に入って使っているのは、

「M. Mowbray」(エム・モウブレイ)というブランド。

靴墨も50~100色ほど存在し、これを愛用する人は、

かなり多いはず。

さて、これを使って、お手入れしていきます。

汚い靴がなかったので、お店に出している

サンプルを磨きます。。

1、砂ぼこりをはらい落とします。

乾いた布でさっと拭いた後、馬毛ブラシで細かい

溝やアッパーとソールの境目など、ほこりやごみが

たまりそうなところをササっとブラッシング。

2、リムーバーで汚れ落とし。

ちょんちょん、と布に液体を出して、

素早く磨きます。ゆっくりやると、シミになったりするので

気を付けましょう。

ただ、シミになったとしても、大したミスでもないので、

恐れずにどうぞ。ゴシゴシとぬぐうように少し

力を入れて、全体的に。

靴磨きは、女性のお化粧に似ています。

これは、お化粧落としと思ってください。

3、シューズクリーム(いわゆる靴墨)を塗ります。

こちらは、無色で、何色にも使えるので便利です。

初めは、これがおすすめです。

凝り始めると、黒の靴墨の上からつま先だけ

ネイビーを少し足したり、、、そんなこともやったりします。

小型の丸ブラシは、クリームをまんべんなく

塗りこむのに適しています。

このように、ブラシにクリームを適量付けて、、

直接靴に。。

クルクルと小さな円を描くように塗っていきます。

まんべんなく、素早く。

4、クリームを布でこすります。

ゴシゴシ。

5、豚毛ブラシでブラッシングします。

革も人肌と同じで、凹凸があります。

よって、布だけでなく、くぼんだ部分にもクリームが

浸透するように、ブラッシングします。

クリームをなじませるのは、豚毛がいいでしょう。

この時点でかなり、ピカピカしてきますが、もう少し。

6、馬毛ブラシをかけます。

馬毛は、豚毛より柔らかいので、

仕上げに適しています。

さらにピカピカです。

あ、、かなりゴシゴシしてくださいね。

まぁまぁ力を入れながら素早くこすりましょう。

7、最終仕上げです。

フィニッシュクロスで、こちらも素早くゴシゴシ。

これでもう、かなりピカピカです。

ここまでが、基本的なことで、、

先ほどご紹介した、ハイポリッシュを使うと、

部分的な艶が増し、何より水をバシバシはじきます。

突然の雨くらいでオドオドする必要もなくなります。

ハイポリッシュは蝋と油脂でできているので、

堅いクリームワックスのようなもの。

靴の柔らかい部分や、華奢なヒールなどには

使わないでください。

R.U でいうと、T-ストラップには必要ありません。

あの靴は、わざとつま先に心材を入れないで

作ってあり、やわらかいので。

それ以外のワンストラップや、Anon などには有効です。

それでは手順を説明します。

まず、塗るつま先部分に2~3滴の水をなじませます。

次に、クリームをぐっと、

指先で適量とってつま先にこすります。

すると少しくすんだ感じになります。

そうしたら、また数滴の水を垂らします。

そして、水と一緒に堅いクリームを高速で

強めにこすり込むことでなじませます。

注意点としては、ここでは、ブラシや

フィニッシュクロスは使ってはいけないということ。

T-シャツを破いたような布がちょうどいい。

と、、この工程を2回くらい繰り返します。

すると、そうとうピカピカになります。

そして、突然の雨くらいなら軽くはじき飛ばす

撥水性も備わります。

ただ、慣れないと難しいかもしれないので、

その場合は防水スプレーで。

もともと、たいして汚れていないので

わかりにくいですが、左がお手入れしたほうです。

女性でも、靴のお手入れが好きな人は

大勢いますが、我が家ではご想像通り、

すべて、わたくしの仕事です。

妻は、シューケア用品がどこにしまってあるかも知りません。

ケアの頻度は、人それぞれです。

基本的に、自身が汚れが気になったらやればいいのですが、

よく履く靴であれば、1か月に1回は磨いてあげましょう。

それと、革の天敵は水です。

雨に降られて、しみ込んで、ほったらかし。。

これが最もまずいケース。

カビの原因になったり、革がひび割れたり。

雨に打たれたら、すぐに新聞紙を詰めて、雨を拭いて、

風通しのいいところに置いて自然乾燥。

絶対にダメなのは、ドライヤーとかストーブで

熱を加えて乾かすこと。すぐ靴がダメになる

場合もあるのでやめましょう。

自然乾燥して乾いたら、、

必ず、お手入れしましょう。

革に栄養が必要なタイミングです。

ここまで、頑張って説明してきましたが、

こういったお手入れが苦手。面倒。

でも、靴のお手入れはしたい。

そんな人におすすめのアイテムがあります。

ドイツ生まれの「Renapur」(ラナパー)。

写真はありませんが、これはクリームを

スポンジにとって塗るだけ。

汚れたな、、って思ったらまた塗るだけ。

それ以外必要なし。

しかも、高級皮革にも使えるので、

高級なヒールやハンドバッグにも

安心して使えます。

ドイツすげーー。

僕もテハマナのカバンのお手入れはこれでやってます。

「共に歩こう」と思うものには、

少し手を掛けてあげても良いのでしょう。

ここでご紹介したシューケア用品は、

すべて私物で、アナベルでのお取り扱いはございません。

東急ハンズに行くとものすごい種類がありますが、

いける範囲に東急ハンズなどがない人は、

大型のホームセンターがおすすめです。

ラナパーは、東急ハンズか通信販売でどうぞ。

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