がんばれコーデュロイ
コーデュロイは、アパレルでは「鬼門」と言われるくらい、
ヒットしたことがない。
とりわけレディースは。。
昔は、バイヤーに売るのが仕事だったから、
展示会ではよく言われていた。
「コーデュロイか、、、。」
「コーデュロイじゃなかったらな。。」
ずっと言ってきた。
「コーデュロイだから、これはかっこいいんです。」
可愛そうなコーデュロイ。
人気者にならなくてもいいが、なくならないでほしい。
今年は、多く登場している年かもしれません。
FIRMUM
コーデュロイイージーコート
グレー ¥35,500(税抜)
こんなにいいコーデュロイがまだ日本にあったのか?
そう思えるほどしなやかで心地いい。
コーデュロイは、ブリスベンモスをはじめ、ヨーロッパの
老舗が高品質で有名だが、これは日本の生地だそうだ。
それを聞いて、少しうれしくなった。
ポケットには地襟ステッチのような
ギザギザミシンがちょっとしたアクセントに。
袖口は、折り返しの筒袖だが、小さな刻みがある。
ブルー
発色がいいが、明らかに秋冬のトーン。
これから始まるセーターの季節にも、
スタイリングしやすそうなブルー。
釦はいつもの台形の白のブランド特注釦。
そして、この一つのために、、比翼仕様。
ちょっと面白いし、なんだか馬鹿らしく、可愛らしい。
いろいろ考えたことでしょう。
「ボタンを表に出す?いやいや隠したい。」
「ボタンをやめて、大きなスナップにする?」
「ヒモにしようか?」
「つけないとダメかな?」
結局、ボタン一つのための小さな比翼仕立てになったのでしょう。
あれ?
コーデュロイはどこいった?
・・・・
・・
この上から着てもらいました。
着用しても、そのしなやかさは伝わってくる。
ひざ丈くらいで、合わせやすい。
コットンだから、今すぐ着始めて、一番上に着るのは、
12月中旬くらいまで。
そのあとは、
お店ではよくお話ししているが、
「男性的重ね着をする人は、冬中ずっと着ます。」
中肉のコーデュロイですから、男の人は
当たり前のように、このくらいの厚みのジャケットの上から
コートを着ます。
女性だと、オーバーコートと呼ぶことが多いですが、
ゆったりした作りだったり、袖付けがラグランだったり。
近年、レディースのファッションにも増え続けている、
オーバーコートを着る人は、真冬はこの上にそれを着ればいい。
今年こそ、そこそこ頑張れ、コーデュロイ。