春一番
R.U. の人気に隠れ、
やや目立たぬ存在ではあるものの、
昨年の春から淡々と販売してきた靴がある。
「VIELLE」(ヴィエイユ)=古い(フランス語)
という名の、古き良き優雅な時代のフランスのバレリーナを
イメージした本格的なフラットシューズ。
VIELLE nuef(ヌッフ) ¥26,000(税抜)
white
薄手でやわらかいゴートスキンを使用した
スリップオンタイプのレザーシューズ。
black
新品の状態では、靴ベラが必須となりますが、
馴染むうちに、手だけで履けるようになってきます。
こちらは1年以上店頭に見本として置いてある
ため、新品と比べると若干、グレーがかった白に変化しています。
そして、白のその経年変化は、デザイナーの意図するところ。
現代の鞣し、加工技術であれば、白を白く保つように
することはできるものの、使ううちに色の変化をする、
昔のバレリーナの白い靴をイメージした本作は、
少しづつ、白度が落ちていきます。
また、白黒共通して、天然皮革のナチュラルな
風合いを生かしているため、表情に若干の
違いがございます。
三角布のようなゴムと手縫いの雰囲気がかわいらしい。
色は、白と黒のみで構成されるVIELLEですが、
他にもいくつかのモデルが存在します。
しかし、初見から何度見ても、僕にはこれが
圧倒的に良く見えるので、「nuef」 というモデルだけを扱っています。
ところが、前回の展示会で、驚くべき事実を明かされました。
「このモデルを発注しているバイヤーは、伊佐さんだけです。」
え??
と思って、もう一度全部のモデルを見直しましたが、
僕の中では、これが一番でした。
正直、全国のバイヤーからはじかれたモデルですが、
とっても素敵ですので、ぜひお試しください。
パンツにもスカートにもワンピースにも。
白しか写真がなかったのは、
数か月間にわたり完売しており、黒の写真を撮っていないため。
ブラックも締りが出て、素敵です。
そして、R.U. 同様、修理をして履いていける、
ハンドメイドシューズです。
もうすぐ春ですね。
ちょっと気取ってみませんか。