重なる気分。
ファッションと気分は、切り離せるもんじゃない。
この商品をお取り扱いして、つくづくそう思った。
FIRMUM(フィルマム)
ピマコットンワイドデニム ¥22,500(税抜)
現在はFIRMUMネームになっているが、
実はNO CONTROL AIRでも、ずいぶん前から
作っていた、デザイナーさんのお気に入りデニムなのだ。
僕も存在は知っていたが、なんとなく手が伸びなかった。
フロントはボタンフライ。
ポケットはいわゆる5ポケットではなく、
チノパンのようなポケットが特徴的だ。
今シーズン、ワイドでデニムというのが、
何となく新鮮に映り、手に取った。
一般的なジーンズとは明らかに少し違った雰囲気を持つ。
通常のデニムより糸も細いし、ツヤがある。
アメリカ原産の超長綿、ピマ種のコットンを使っているからだ。
ステッチもグレーでなんだかスマートだ。
大きなパッチポケットも可愛らしい。
ここも、いわゆるジーンズとは少し違った形のポケットだ。
角が小丸で少し大き目。
そして、ベルトループの位置にも注目してほしい。
通常のデニムよりも少し下がったところに付いている。
実はこれもお取り扱いを決めた理由の一つだ。
変わったところに付いてるな、、と思ってグイグイ見ていると、
デザイナーの米永さんがそっと教えてくれた。
よく見ると、ベルトループが2つあるんです。
通常の大きさのベルトループの内側。。
よくよく見ると、半分の長さの小さな隠れループがあるんです。
これを見て、なんとなくタックインスタイルが
頭にあった僕の感覚とリンクした。
ちょっとハイウェスト気味でタックインしても履きやすいかも。。
と、思いながらまだタックインの写真をとれてない。
155cmの妻でXSをベルトを着けて、かるく落として
履いて、こんな具合。
通常のデニムにはないしなやかさを感じることができる。
でも洗って数か月履くと、ふわっと軽い毛羽が出てきて、
色落ちが少しづつ始まってくる。
やっぱりデニムなんだと、少し安心する。
色落ちもどんな具合か楽しみで仕方ない。
もちろん徐々に徐々にだが。
まだ寒い2月初旬ごろ、春物の第一弾として
このパンツは入荷した。
全く何もご紹介せず、ポンとたたんで置いてある
このズボンをパッと手に取って、広げて、じーっと見つめて、
「なんか、かわいいですね。」
そんな具合にすぐ完売してしまった。
「在庫は結構あります。」って聞いていたので、
追加オーダーをしようとしたら、
「なんか今シーズン、みんな一斉に追加がきて。。」
「こんなの初めてなんです。」
申し訳なさそうに、デザイナーさんが一番驚いている様子だ。
商品の魅力とバイヤーの気分とお客様の気分が重なったのだ。
やはりファッションと気分は切り離せない。
そう思わせてくれるちょっと変わった、かわいいデニムなのです。