muniの世界
2021年の3月、まだ世間がコロナ禍と呼ばれていた時期に、初めて「muni(ムニ)」の武田さんからメールでお知らせをいただきました。「展示会はまだやっていないけど、こんなモノ作りをしています。ご興味があったら見てもらいたい」といった内容でした。少し悶々とした時期の中、muniのモノ作りからはとても前向きで、純粋さを備えた楽しい空気を放っているのを感じました。明らかに作り手が楽しんで作っていることが画面越しにも伝わってくるのです。
muni(ムニ)
前職の経験から、インド全域のモノ作りに造詣が深く、さまざまな手仕事を駆使した自分らしいモノ作りを楽しんで行っている様が感じ取れました。ご連絡をいただいてすぐ、こちらから「ぜひ見せていただきたい」となって、「ぜひすぐに発注をしたい」となって、すぐに店頭に並べたレアケースなブランドでもある。なんか息継ぎができた気分にさせてもらえたブランドとの出会いでした。
こういった、通常は印刷される「下げ札」もmuniさんは昔も今も手書きです。
下げ札の先っぽにはお洋服の製作で残った切れ端を用い、こんな飾りもつけている。布地を大切に、、という思いも勿論あるのだろうが、きっとやりたいからやっているのだろうと思うのです。そういう楽しさって伝わりますよね。
今回の展示は、いつかやりたいと考えていた展示でした。普段はお洋服やバッグ、巻物に留まっていたご紹介ですが、楽しい気分にさせてくれる小さなアクセサリーなども実は展開しているのです。そんな小物たちも含めた、デザイナー武田さんの優しく楽しい世界観をお見せできたらと思っております。
「muniの世界」
会期:6月22日(土)〜25日(火)
場所:annabelle304
時間:11:00-19:00
インドならではの原始的な染色を施した様々なお洋服は、annabelleでセレクトした他のデザイナーのお洋服に混ぜ合わせることで、全体のスタイリングに良い相乗効果を促していると考えます。これがあってこれがより生きる、、そんな感じ。
また、他のブランドではあまり提案していない「パジャマパンツ」などは、ぜひ日常に取り入れていただきたい今シーズンの新作です。とにかく気持ちがいい。しかしあまりにもソリッドな雰囲気にならず、カットオフやスリットなどをラフに入れることで、おそらくこれから履くことが増える夏のサンダルとの相性も抜群だと思われる。
デザイン性の高いものと、少しほっこりとさせてもらえる可愛らしさとがちょうどいい塩梅で混ざり合い、それを皆様がお持ちのワードローブに入れた時、面白い化学反応が起きてくれると期待しています。
こんなストライプもなぜだか味わいがある。。と思ってよく見ると、線が不均一だったりする。聞いてみると手書きのプリントだとのこと。まさにインドならでは。
こんなストライプを何色か展開している。他ではみられない元気な配色が目を引くお洋服がたくさんある。
これだけインパクトのあるストライプに、さらにピンクのステッチという配色のセンスが最高です。
そして、何度も質問されるこのネックレス。これも実はmuniさんのお手製です。天然石と布地を掛け合わせて作ったネックレスは、我々夫婦のために少し以前に持ってきてくれたお気に入り。
僕は右側を、妻は左側を使っています。
これも一つづつ楽しんでつくっていなければできないですよね。お洋服にもこういったさりげない手仕事が入り込んでいて、みていても楽しいお洋服たちなんです。
ぜひ今回の展示は、「ものを見る楽しさ」のようなものを呼び起こしながらお楽しみいただければと思っていますので、ぜひご来展をお待ちしております!