彼らは毛を触りに行く。
今から15年前、「カシミア=中国」というのが
常識であった時代(今でもそうだが)、
かすかな噂と勘を頼りに、彼らはモンゴルを目指す。
本当に不思議で、工場にお邪魔した際も、何度か尋ねた。
「誰に聞いても、中国という答えしかなかったんだけど、
誰かが何か言っていたのよ。それで何かピンときたの。」
ほとんど無茶苦茶だが、こういう勘やパワーは
物事を成すには、不可欠だろう。
彼らは今シーズン、今までよりさらに辺境の地にわけいった。
モンゴルの首都ウランバートルからおよそ19時間かけ、
ようやくたどり着くその景色は、この世のものとは思えない美しさ。
ブログでは短い映像しかお見せできませんが、
彼らが実際に足を運ぶ場所です。
今日はまず、この映像の主役でもある、「ヤク」のシリーズから、
昨年も大好評だった、ローブカーディガンをご紹介します。
FACTORY
ヤクローブカーディガン
ナチュラルグレー ¥28,000+tax
もうご存知の方も多いかもしれませんが、
彼らはとにかく、原毛の良さを伝えることにこだわります。
自分の手で触って確認するために、辺境の地まで足を運び、
モンゴルの遊牧民と親交を深めるのは、そのためです。
この少し茶味がかったグレーは、
ヤクという動物の原毛の色。
まさに、自然の色なのです。
フロントにボタンなどはありませんが、
ハンドウォーマーとしてのポケットは、
両サイドにございます。
裾はデザインを兼ねて、斜向やダレを
防ぐために、後ろ半分はリブ編みで仕立ててあります。
FACTORY
ヤク大判ストール ¥15,000+tax
ヤクはウシ科の動物ですが、見ためはカシミアによく似ています。
そして、今回FACTORY が使用しているヤクの毛は、
今まで認識していたヤクに比べ、2回りほど小ぶりで、
一層カシミアに似ていました。
直接動物を触った感触で、「来て良かった。」
そう感じたと、野村さんは言う。
生息域もカシミアとほぼ同じ、標高3500m~4000m。
過酷な地に育つヤクたちの毛は、それはそれは温かく、心地いい。
大判ストールは、丁寧に四方を額縁状に、
編みかえているため、こちらも型崩れはしずらくなっております。
白のコットンパンツに、こちらは同じくFACTORY の
シンプルなカシミアセーター。
その上から羽織ります。
暖かいに決まっている。
原毛の色がわかりやすいかと、白に合わせたが、
何色にも合わせやすい、何とも優しいナチュラルグレー。
フロントの分量感もあって、
真冬のコートの下に忍ばせてもいいのです。
お気に入りのピンがあれば、前をカシュクールのように、
塞げるくらいの分量感はございます。
丈も長すぎず、いろいろなアウターの下に使い易く、
ボトムスも選びません。
今から冬中着てください。
ボリュームのあるフロントに、さらにストールを。
こちらは、yourwear の定番、ベビーアルパカウールストールの
新色、ライトグレー。
こちらは、ヤクの大判ストール。
かなりのボリュームで、わたくしは3年ほど前の
キャメル(2こぶラクダ)のものを愛用していますが、
家の中でも大活躍です。
「伊佐さん今度一緒にモンゴル行きましょうよ。」
彼は、「ちょっと飲んで帰りましょうよ」と同じ調子で
そんなことを言う。
今年もFACTORY の楽しい季節です。
ヤクはこのほかにも豊富なラインナップ。
・ローブカーディガン ¥28,000
・大判ストール ¥15,000
・スヌード ¥8,000
・ロールネックショート丈セーター ¥15,000
・別注Vネックセーター ¥16,000
・別注クルーネックセーター ¥16,000
さらに、キャメル、カシミアもございます。
順次ご紹介していきますので、ご期待ください。